睡眠時無呼吸症候群かな?と不安な方へ
💤 いびきや昼間の眠気、こんな症状ありませんか?
「いびきをガーガーとかいてうるさいと家族から 指摘される」 「昼間、強い眠気で困る」 「仕事中、集中できずボーっとしてしまう」 「車の運転中にヒヤッとしたことがある」 そんなお悩み、心当たりはありませんか? これらは、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**のサインかもしれません。 睡眠中に呼吸が止まるこの病気は、単なる「寝不足」の問題にとどまらず、 高血圧や心臓病といった深刻な疾患の引き金にもなります。 また、集中力の低下により仕事の成果が出せず職場での評価が下がったり、 交通事故を引き起こしたりと、社会的なリスクも無視できません。 🩺 でも、ご安心ください。 正しい診断を受け、原因を見極めることで、 重症化を防ぎ、改善を目指すことができます。 まずは「寝ている間にどれくらい無呼吸が起きているのか」を確認することが重要です。 そのために、自宅やクリニックで簡単にできる検査があります。 日中の症状としては、以下のようなものが見られることがあります: 起床時の頭痛や頭の重さ 日中の強い眠気やだるさ 集中力の低下、忘れっぽさ イライラ感 🚨 思い当たる症状がある方は… ぜひ一度、医療機関に相談してみましょう。 「ただのいびき」「疲れているだけ」と放置せず、早めの受診をおすすめします。
🚨 実は背景に睡眠時無呼吸症候群が…
外来ケース紹介
「高血圧の治療をしているのに、なかなか血圧が安定しない…」 「心臓に負担がかかっていると言われたけれど、原因がはっきりしない…」 「朝から頭痛がひどく、気分が落ち込みやすい…」 「日中の強い眠気や集中力の低下で、仕事に行くのがつらい…」 こんなご相談で当院を受診された方がいらっしゃいます。 詳しくお話を伺うと、 家族から「いびきがうるさい」と言われていた 昼間眠くて何をしていても集中できない 頭痛が頻繁に起こり、朝は特につらい 気分が沈みがちで、やる気が起きない この方々に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を行ったところ、 夜間に何度も無呼吸が起き、血液中の酸素濃度が下がっていることがわかりました。 SASによる慢性的な酸素不足は、血管や脳、心臓に負担をかけるだけでなく、 脳の働きに影響して「頭痛」「集中力低下」「気分の落ち込み(うつ症状)」を引き起こします。 ある患者様は、CPAP(シーパップ)療法を始めたことで、 頭痛が改善し、朝から気分がスッキリするようになった 日中の眠気がなくなり、仕事に集中できるようになった 気分が前向きになり、うつ症状も和らいだ 血圧のコントロールが安定し、心臓への負担も軽減された という大きな改善を実感されました。 🩺 「ただのいびき」や「寝不足」では済まされない重要なサイン 睡眠時無呼吸症候群は、 「高血圧」や「心臓病(狭心症・心不全)」「脳卒中」など命に関わる病気だけでなく、 「頭痛」「集中力低下」「うつ病のような気分障害」といった日常の不調にも深く関係しています。 「自分は大丈夫」と思っている方も、実は隠れたSASが潜んでいるケースは少なくありません。 思い当たる症状がある方は、ぜひ一度、医療機関での相談をおすすめします。
🌙 いびきの秘密
「いびきって、患者さん本人は気づかず、周囲の方だけが困ってしまう…」 そんな声をよく聞きます。実はいびきは、社会生活においてとても厄介な症状です。 いびきは、空気の通り道(気道)が狭くなることで、体が一生懸命に呼吸しようとした結果、 振動音が生じることで起こります。 👶 お子さんの場合 お子さんのいびきの原因は、主に「扁桃腺(口蓋扁桃)」の肥大です。 扁桃腺が大きくなることで気道が狭くなり、いびきをかくようになります。 👨🦳 大人の場合 大人のいびきには、さまざまな原因があります。 体重の増加(特に首まわりの脂肪) お酒の影響(筋肉の緩み) 寝ている時の姿勢(仰向け寝など) さらに、ここで重要なポイントがあります。 🇯🇵 日本人は肥満でなくとも要注意! 日本人は、欧米人に比べてあごが小さく、気道が狭い骨格的特徴を持つ方が多いとされています。 そのため、たとえ肥満でなくても、気道が狭くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に陥るリスクが高いのです。 「体重は普通だから大丈夫」と油断せず、いびきや日中の眠気、集中力の低下があれば、早めの受診をおすすめします。 🛑 いびきに潜む「危険なサイン」 医学的にいびきは「うるさいだけ」の問題ではありません。 実はその背後に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が潜んでいることがあります。 気道が狭くなりすぎると、空気の通り道が完全に塞がれて呼吸が止まることがあります。 特に10秒以上の呼吸停止が繰り返されると、SASの可能性が高まります。 SASが重症化すると、以下のような問題を引き起こす可能性があります。 高血圧や心臓病などの病気のリスク増加 頭痛や日中の眠気、集中力低下 居眠り運転や交通事故 🚨 「たかがいびき」と思わずに もし、ご家族や周囲の方から「いびきがひどい」と指摘される場合や、 無呼吸のような症状(寝ている間に息が止まる・苦しそうに呼吸している)を指摘された場合は、 ぜひ一度、医療機関にご相談ください。 早めの対策で、健康リスクを減らし、ぐっすり眠れる毎日を取り戻しましょう!
😴 そもそも
睡眠時無呼吸症候群(SAS)って何?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、寝ている間に呼吸が止まることを繰り返し、結果として慢性的な寝不足状態を引き起こす病気です。 これにより、以下のような影響が現れることがあります。 病気(高血圧、糖尿病、心臓病など)を引き起こしやすくなる 日中の強い眠気や集中力の低下 車の運転中の事故リスクの増加 社会生活や仕事のパフォーマンス低下 🛑 睡眠時無呼吸症候群には2つのタイプがあります 🚪【閉塞型(OSA)】 空気の通り道(気道)が狭くなることで呼吸が止まるタイプ 大きないびきをかくことが多い 首周りの脂肪や扁桃肥大、仰向け寝などが原因 🧠【中枢型(CSA)】 脳から呼吸 の指令を出す仕組みがうまく働かないために起こるタイプ 心臓病(心不全)の方に見られることがある ⚠ 放っておくとこんなリスクが! SASを放置すると、以下のような深刻な病気につながるリスクがあります。 高血圧、糖尿病といった生活習慣病 心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気 交通事故や仕事中の重大ミス 「ただのいびき」や「少し寝不足気味」で済ませず、もし気になる症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。