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【頭痛外来について】

 

頭痛は非常に多くの方を悩ませる症状で、生活の質に大きく影響します。
当院では、国際頭痛分類に基づく診断と、最新のエビデンスに沿った治療を行いながら、患者さん一人ひとりの日常生活が少しでも楽になるような頭痛診療を心がけています。

【院長の専門性について】

 

院長は脳神経内科専門医であり、約5年前までは頭痛専門医として多くの頭痛診療に携わってきました。
現在は頭痛専門医の資格自体は維持していませんが、これは頭痛診療から離れたという意味ではありません。

頭痛専門医を返上した理由には次のような事情があります。

・学会が平日の開催で、参加にはクリニックを終日閉める必要があった
・単位維持のため東京など遠方へ頻繁に行く必要があった
・最新の医学知識は学会に行かずとも継続的にアップデートできると判断した
・当院が医療へき地にあり、地域から「総合診療医」としての役割を強く求められた
・その期待に応えるため、頭痛以外の疾患も幅広く診る必要があった

これらの理由から頭痛専門医資格は返上しましたが、頭痛診療への姿勢は変わっていません。


国際頭痛分類や最新の頭痛ガイドラインに基づいた診療を続けています。

【当院の頭痛外来に来られる方】

 

次のような方々が、県内はもとより県外からも来院されています。

・MRI/MRAで「異常なし」と言われたが、頭痛が改善しない
片頭痛化した緊張型頭痛なのに「肩こり頭痛(緊張型頭痛)」とされ適切な治療に至らなかった方
・頚椎症を背景に持つ頭痛
・軽いうつ状態を併発している方
・鉄欠乏症が背景にある頭痛
・薬物乱用頭痛(痛み止めの使いすぎ)で悩む方
・カフェイン過剰摂取傾向で頭痛が続いている方

頭痛は非常に複雑で、原因が複数重なっていることが多く、正確な評価と生活全体の調整が重要です。

【当院の頭痛診療のスタンス】

・頭痛の種類・誘因・生活背景を確認
・発作時の治療、予防治療、生活調整をバランスよく提案
・薬物乱用頭痛の改善サポート
・心理・睡眠・姿勢・首肩の緊張・ストレスなども評価
・必要に応じて血液検査(鉄分・甲状腺など)
・画像検査が必要な場合は、適切な医療機関へ紹介
・オンライン診療によるフォローも可能

​・通常の頭痛予防薬(西洋・漢方)や頓服薬、トリプタン薬に加えて、必要に応じてCGRP関連抗体薬の使用

最新の治療を行っても、完全に頭痛ゼロ になる方は実は非常に少ないのが現実です。


しかし「頭痛による生活の制限を減らし、笑顔の時間を増やすこと」こそが、当院の頭痛外来の目標です。

【危険な頭痛(Red flag)】

 

次の症状がある場合は、当院での診療よりも 高度医療機関での緊急評価が優先 となります。

・突然起こった激しい頭痛
・今まで経験したことのない痛み
・強い嘔吐、意識がもうろうとしている
・手足のしびれ、脱力、言葉が出にくい
・高熱、首の強い痛み
・発疹を伴う発熱
・50歳以降に初めて起きた強い頭痛

これらは脳出血、くも膜下出血、髄膜炎など、命に関わる病気の可能性があり、ただちに総合病院での検査が必要です。

【当院にMRI・CTはありません】

当院にはMRI/CTといった高度画像診断装置はありません。


ただし、画像検査が必要な場合は必ず適切な医療機関へ紹介し、確実に検査を受けていただく 体制をとっています。

「頭痛が心配」「一度しっかり調べたい」という方には、

紹介先での検査後、結果を当院で一緒に確認し、その後の治療方針を一緒に考えていきます。

【診療の流れ】

・問診(発症状況、痛みの性質、頻度、生活背景)
・診察(神経所見、首肩の緊張、血圧など)
・必要に応じて血液検査
・画像検査が必要かどうかを判断
・治療(発作時・予防・生活調整)
・継続フォロー(対面・オンライン)

【受診をおすすめする方】

 

・頭痛で生活に支障が出ている
・痛み止めに頼りすぎている
・市販薬が効かなくなった
・月数回以上の頭痛がある
・吐き気や光過敏を伴う
・頚椎の問題や肩こりが強い
・オンラインでフォローしてほしい
・根本から頭痛を見直したい

頭痛は「薬だけ」では改善しません。

生活、姿勢、栄養、睡眠、心理的ストレスなど多面的なアプローチを組み合わせることで、改善できる余地が大きくあります。

​頭痛でお困りの方、お気軽にご相談ください。

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