🌸 じんましん(蕁麻疹)
💢 じんましん(蕁麻疹)とは
皮膚の一部が「赤く盛り上がり、かゆみを伴う発疹(膨疹)」が出る病気です。
数分〜数時間で自然に消えるのが特徴で、同じ場所に長く残ることはありません。
皮膚の血管が一時的に拡張し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることで発疹が生じます。
🌿 なぜ起こるの?(発症のしくみ)
じんましんは、皮膚の「肥満細胞」から放出されるヒスタミンなどの物質が血管を拡げ、皮膚のむくみと赤みを引き起こすことで発症します。
特定のアレルギーだけでなく、体調・ストレス・睡眠不足・感染後など、免疫や自律神経のバランスの乱れが関係することもあります。
🔸「原因が見つからない」慢性じんましんでも、体質的・免疫的要因が関与しています。
完全に治らない病気ではなく、コントロールできる病気です。
🩺 じんましんの主なタイプ

💊 診療方針
🧪 検査で分かること・分からないこと
当院では、必要に応じて以下の検査を行います。
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血液検査(IgE、好酸球、CRP、甲状腺抗体など)
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肝機能・腎機能(薬剤や全身疾患の影響確認)
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ストレス・感染・薬剤使用歴の確認
ただし、じんましんの多くは検査だけで原因を断定できないことが多く、問診での生活状況の把握が非常に重要です。
💊 治療の基本
① 抗ヒスタミン薬(第一選択)
ヒスタミンの働きを抑え、かゆみ・赤みを改善します。
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毎日内服することで再発を防ぐ効果もあります。
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眠気の少ないタイプを中心に使用。
② 抗アレルギー薬・補助薬
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ロイコトリエン拮抗薬
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H2ブロッカー
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ビタミンC・ビオチン・整腸剤なども補助的に使用されることがあります。
③ 強い症状の場合
短期間のステロイド内服を行うこともあります(漫然投与は避ける)。
④ 難治性じんましん
数ヶ月以上持続し、通常の治療で改善しない場合は、
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自己免疫関連の評価
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生物学的製剤(抗IgE抗体薬:オマリズマブなど)による治療を皮膚科専門医と連携して検討します。
🧴 生活上の注意点
当院では、必要に応じて以下の検査を行います。
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血液検査(IgE、好酸球、CRP、甲状腺抗体など)
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肝機能・腎機能(薬剤や全身疾患の影響確認)
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ストレス・感染・薬剤使用歴の確認
ただし、じんましんの多くは検査だけで原因を断定できないことが多く、問診での生活状況の把握が非常に重要です。

🔁 再発をくり返す場合
慢性じんましんは、体質改善と長期的な安定コントロールが重要です。
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規則正しい生活リズム
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適切な薬の継続(症状が落ち着いても急にやめない)
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再発予防のための**“少量維持療法”**を行うこともあります。
🚨 すぐに受診が必要な症状
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発疹が顔や喉に広がる
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声がかすれる・息苦しい
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めまい・意識もうろう
これらはアナフィラキシーの初期症状の可能性があり、
ためらわずエピペン®使用・救急要請が必要です。
🏥 森クリニックの治療方針
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急性・慢性じんましんともに、**「まずかゆみを止める」**を最優先
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原因検索よりも生活の質(QOL)改善を重視
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血液検査で体質を確認し、再発しにくい内服プランを提案
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難治例は皮膚科と連携し、オマリズマブなどの高次治療も検討
「長年じんましんが続いているが、原因がわからない」
そんな方こそ、一度じっくり体質を見直すことで改善する可能性があります。

