🩺【高血圧について】
💡 高血圧とは
血圧が慢性的に高い状態が続くことを「高血圧症」といいます。
放置すると、脳卒中・心筋梗塞・腎障害などの重大な合併症を引き起こすおそれがあります。
自覚症状がないまま進行するため、**“沈黙の病気”**とも呼ばれます。
📏 数値の定義と基準
日本高血圧学会(JSH 2024)によると、成人の血圧は次のように分類されます。
区分収縮期血圧(上)拡張期血圧(下)
正常血圧120未満80未満
正常高値血圧120〜12980未満
高値血圧(要注意)130〜13980〜89
高血圧(治療対象)140以上90以上
👩⚕️ 診断基準:
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診察室血圧:140/90mmHg以上
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家庭血圧:135/85mmHg以上
これらが継続する場合に「高血圧症」と診断されます。
🎯 管理目標値(治療中の方)
治療目標は年齢や合併症の有無によって変わります。
対象目標血圧(家庭血圧)
一般成人<135/85 mmHg
75歳未満の成人<130/80 mmHg
糖尿病・慢性腎臓病(CKD)合併<130/80 mmHg
高齢者(75歳以上)<140/90 mmHg
🤝 当院の方針:EBM × NBM(その人に合わせた血圧調整)
森クリニックでは、最新のエビデンス(EBM)を尊重しつつ、
一人ひとりの生活背景や価値観に寄り添う「NBM(Narrative Based Medicine)」の視点を大切にしています。
当院での血圧コントロールは、可能な限り細やかに相談しながら調整しています。
高齢者に対して一律に厳しい降圧目標を押し通すような治療は行いません。
ふらつきや倦怠感が出ていないかを確認しながら、**“無理なく安全な範囲での降圧”**を心がけています。
🧭 血圧目標の立て方(例)
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一般成人:家庭血圧で135/85mmHg未満を目標
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糖尿病・CKD合併:130/80mmHg未満を目安
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高齢者・フレイル傾向:転倒・ふらつきを避け、140/90mmHg前後を上限に調整
目標は固定ではなく、季節や体調、服薬状況に応じて柔軟に微調整します。
⚠️ 主な症状
初期は自覚症状がないことが多いですが、次のようなサインに気づいたら注意です。
🌅 朝起きたときの頭痛・肩こり
❤️ 動悸・息切れ・胸の圧迫感
👀 目の充血・めまい
💭 何となく体が重い・集中力が落ちる
少しでも気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。
🔍 当院で行う検査
森クリニックでは、原因と合併症をしっかり評価します。
🧪 主な検査内容
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外来・家庭での血圧測定
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血液検査(腎機能・脂質・血糖)
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尿検査(蛋白尿)
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睡眠時無呼吸症候群の合併チェック(とくに早朝高血圧の方や夜間頻尿のある方)
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必要に応じて心電図・心エコー
💊 治療の流れ
1️⃣ 生活習慣の見直し:減塩・運動・禁煙を中心に
2️⃣ 薬物療法:症状や年齢に合わせてARB・Ca拮抗薬などを選択
3️⃣ 継続フォロー:デジスマ診療によるオンライン再診・宅薬便配送に対応
治療は「続けやすさ」が大切です。
ライフスタイルに合わせて、無理のない継続を一緒にサポートします。
🍽️ 生活指導のポイント
🧂 塩分は1日6g未満を目標に
🥦 野菜や果物をたっぷりと
🚶♀️ 1日30分のウォーキングを継続
💤 睡眠とストレスケアも忘れずに
🏠 家庭血圧の測り方
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朝:起床1時間以内・排尿後・朝食前・服薬前
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夜:就寝前
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各2回ずつ測定して平均を記録
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5〜7日間のデータを「デジスマ診療」アプリで共有可能
🩺 調整の進め方
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服薬状況や生活リズムを確認しながら、少量ずつ調整
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腎機能・脈拍・むくみを確認しつつ、過降圧を避ける
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夏場や脱水時は一時的に用量を見直すこともあります
🛎️ 受診・連絡の目安
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180/110mmHg以上が続く
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胸痛・強い頭痛・息切れ・麻痺などが出現
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上の血圧が90mmHg未満でふらつき・失神感がある
そのような場合は、無理に薬を増やさず、まずはご相談ください。
🏥 森クリニックの特長
✨ デジスマ診療で待ち時間を短縮
✨ 家庭血圧データをオンラインで共有可能
✨ 高血圧・糖尿病・脂質異常症をまとめて管理
✨ 生活習慣改善を重視した丁寧なフォローアップ
✨ EBMとNBMを融合した“あなたに合った”血圧治療
📱 オンライン診療・宅薬便
再診はデジスマアプリから簡単!
💊 お薬はご自宅まで宅薬便でお届け(送料無料)
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