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自宅療養解除後にもSARS-CoV-2の抗原検査やPCR検査が持続陽性となる場合、感染力も含めてどのように解釈すべきでしょうか

陽性者が職場や学校などに復帰する際に

新型コロナウイルス感染症においては、症状が消失してからも長期的に SARS-CoV-2 RNAが陽性になる症例が一定数あることは知られています。

これらの症例で感染性が持続する期間についての検討がいくつかの報告でなされており、RNAが陽性であっても必ずしも感染性のあるウイルス粒子が存在しているとは限らず、軽症・中等症においては、発症10日目以降の症例からの感染のリスクは低いことが示唆されています。

一方で、重症者(人工呼吸器またはECMOによる治療を必要とした者)は発症15日程度までは一部の症例で感染性のあるウイルス排泄が長引く可能性が示唆されており、重度免疫不全者(造血幹細胞移植後の患者など)では、それ以降も感染性のあるウイルス排泄が長引く可能性が示唆されています。

令和3年2月25日の厚生労働省からの通達では、人工呼吸器等による治療を行った場合では、発症日から 15 日間経過し、かつ、症状軽快後 72 時間という様に一部退院基準が変更されています。

なお、CDCの推奨では、重度の免疫不全例においては、隔離期間を20日間までに延長を考慮することも記載されています。

以上より、患者様の重症度、免疫状態によって隔離期間を判断する必要があると考えられます。


日本呼吸器学会より

https://www.jrs.or.jp/covid19/faq/test/20210312145803.html


国立感染症研究所感染症疫学センターより

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10174-covid19-37.html

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