健診で腎機能(eGFR・尿蛋白)を指摘されたら―結果を相談に生かす

健診結果に「eGFRが低い」「尿蛋白が陽性」と書かれていても、症状がないと受診を迷うかもしれません。腎臓の異常は自覚症状に乏しいことがあり、結果票を確認することが大切です。今回は、受診までに何を準備し、診察で何を相談するとよいかをまとめます。
数値は、血液と尿を合わせて見る
eGFRは、血液中のクレアチニン値や年齢、性別などから、腎臓が血液をろ過する働きを推算した指標です。筋肉量などの影響も受けるため、数字一つだけで状態のすべては分かりません。
尿蛋白は、尿に出るたんぱく質を調べる項目です。腎臓の異常の手がかりになりますが、発熱や激しい運動などで一時的に陽性になることもあります。血液検査の結果が気になるときも、尿検査の結果を一緒に確認しましょう。
「今回だけ」か「前から続いている」か
慢性腎臓病(CKD)は、診断基準に当てはまる腎機能の低下や腎臓の障害が、3か月を超えて続く場合に診断されます。健診の一度の結果だけで、慢性の病気と決まるわけではありません。
ただし、「3か月待ってから受診する」という意味ではありません。急な腎機能の悪化がないかも含め、過去の結果や体調を確認し、再検査の時期を判断します。「要再検査」「要精密検査」などの指示があれば、症状がなくても受診してください。結果票に受診時期が示されている場合は、その案内を優先しましょう。
受診時に用意したいもの
・今回の健診結果票。腎機能のページだけでなく、血圧や血糖なども分かる全体を。
・過去の健診・採血・尿検査の結果。手元にある範囲でかまいません。
・お薬手帳。市販の痛み止め、漢方薬、サプリメントも名前と使用頻度が分かるものを。
・家庭血圧の記録があれば、その記録。
検査の前後に発熱、下痢・嘔吐、食事や水分がとれない時期、激しい運動がなかったかも伝えてください。資料がそろわないことを理由に、必要な受診を先延ばしにしなくて大丈夫です。
生活を変える前に、必要な調整を確認
「腎臓によいはず」と大量の水を飲んだり、水分やたんぱく質を極端に減らしたりするのは避けましょう。適切な量は、腎機能、むくみ、持病、栄養状態などで異なります。処方薬も自己判断で中止せず、服用内容を医師に確認してください。
診察では「再検査はいつか」「尿検査も必要か」「普段の食事や薬で気をつけることは何か」を整理すると、その後の行動につながります。
通常の予約を待たず相談したい症状
尿が急に少なくなった、むくみが急に強くなった、目で見て分かる血尿がある場合は、早めに医療機関へ連絡してください。急な息苦しさや強い胸痛があるときは、通常の予約を待たず119番で救急要請してください。
森クリニックでは、健診で指摘された腎機能や尿検査の異常について相談できます。結果と経過をもとに必要な確認を行い、専門的な精査が必要な場合は連携医療機関へ紹介します。まずは健診結果を持ってご相談ください。
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